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2014年09月08日

中秋の名月...誰のものでもない美しさ♪

「なぜ月はあんなにも美しいのだろう。なぜだ? たぶん、月に持主がいないからだろう」by 井上ひさし…

今日は十五夜ですね~♪

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天声人語@朝日新聞 9/8

 こよいは旧暦の8月15日、中秋の名月が昇る。雲さえなければ日没前に東の空に現れる。多雨のきわまった夏を過ぎて、こんな年こそ、山吹色の輪のなかで餅をつくウサギをしみじみ眺めたい。
 もう名月? 早いな、と思う人もおいでだろう。10月に入ってやっとめぐってくる年もあれば、9月初旬に早々と訪れる年もある。これだけ早いのは38年ぶりという。去年は9月19日、おととしは9月30日だった。ただし、十五夜が必ずしも満月とは限らない。
 今夜は少し欠けていて、明日の夜に満月になる。楕円(だえん)軌道をまわる月の位置が地球に近いため、普通より大きく見える「スーパームーン」だ。ススキに団子もいいが、双眼鏡一つあれば興は増す。
 お月様の顔がはっきり見える。勝手な連想ながら、しばらく前の朝日歌壇にあったユーモラスな一首がふと浮かぶ。〈新しい眼鏡で私を見るたびに「うわっ」てどういう意味です?父さん〉藍原秋子。
 ちなみに月の年齢は約45億歳である。資源への関心からか、月をめぐる探査が近年熱を帯びている。人類初の月到達から45年、手つかずの星の利用価値に各国の思惑が入り乱れる。中国には2025年ごろに人を送り込む構想があるらしい。
 井上ひさしさんの芝居「芭蕉通夜舟(ばしょうつやぶね)」に、こんなせりふがあった。「なぜ月はあんなにも美しいのだろう。なぜだ? たぶん、月に持主がいないからだろう」。国や組織や個人が所有権を呼号し合う。そんな人界の欲望を、月世界に持ち込むなかれ。

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ilovrsun☼




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