2015年09月26日
インビクタス
南ア戦の歴史的大勝利!残念ながらその後のスコットランド戦には敗れてしまいましたが、こんな偶然が隠されてたとは...どこか嬉しくなる(^○^)/
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十九世紀の英国詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーに「インビクタス」(不屈の者)という詩がある。一部を拙訳すれば、<いかに残酷な時もひるみはしなかった。泣き叫びもしなかった こん棒で打ちのめされ、頭から血を流しても決して屈服はしない>。英国では有名な詩だが、南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)運動の指導者だったネルソン・マンデラ元大統領が長い獄中生活時代、この詩を心の支えにしたことでも知られるようになった。
マンデラさんと、ラグビー南ア代表チームの苦難と栄光を描いた同名映画を覚えている方もいるか。大統領に就任したマンデラさんはラグビーを黒人と白人の融和のシンボルとしたいと願い、弱かった代表チームの強化を目指す。結果、不屈の努力で一九九五年のW杯優勝を成し遂げる。
ラグビー日本代表が体格、実績で仰ぎ見るほど格上の南ア代表に勝利した。なお信じられぬ快挙である。マンデラさんも悔しがったか。されど、日本代表をこっそりと褒めてくれる気もする。最後の逆転トライといい、<インビクタス>の心は巨人を前にした日本代表の方が間違いなく上回っていた。
妙な偶然がある。日本代表が次に挑むスコットランド戦が行われる英国南部のグロスター。幼少期に病で足を切断しても、屈服などしなかった<インビクタス>の詩人の故郷である。
筆洗@東京新聞 9/22
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ilovrsun☼
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十九世紀の英国詩人、ウィリアム・アーネスト・ヘンリーに「インビクタス」(不屈の者)という詩がある。一部を拙訳すれば、<いかに残酷な時もひるみはしなかった。泣き叫びもしなかった こん棒で打ちのめされ、頭から血を流しても決して屈服はしない>。英国では有名な詩だが、南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離)運動の指導者だったネルソン・マンデラ元大統領が長い獄中生活時代、この詩を心の支えにしたことでも知られるようになった。
マンデラさんと、ラグビー南ア代表チームの苦難と栄光を描いた同名映画を覚えている方もいるか。大統領に就任したマンデラさんはラグビーを黒人と白人の融和のシンボルとしたいと願い、弱かった代表チームの強化を目指す。結果、不屈の努力で一九九五年のW杯優勝を成し遂げる。
ラグビー日本代表が体格、実績で仰ぎ見るほど格上の南ア代表に勝利した。なお信じられぬ快挙である。マンデラさんも悔しがったか。されど、日本代表をこっそりと褒めてくれる気もする。最後の逆転トライといい、<インビクタス>の心は巨人を前にした日本代表の方が間違いなく上回っていた。
妙な偶然がある。日本代表が次に挑むスコットランド戦が行われる英国南部のグロスター。幼少期に病で足を切断しても、屈服などしなかった<インビクタス>の詩人の故郷である。
筆洗@東京新聞 9/22
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