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2013年05月27日

PC遠隔操作事件 その後

せっかく今日は誕生日なのできちんとした話もひとつくらいはしたいと思います…

刑事司法制度にはとても問題があると思っているので、
この事件についてはその問題点についてこのブログでも連載で何度も書きました…

ここではこの事件を「遠隔操作 なりすまし事件」と言っていましたが、
ネット上では「PC遠隔操作事件」というのが主流なので今日からそう表記したいと思います…

で、今どうなっていると思いますか? この事件、今とても重要な局面を迎えているのです…

今日の話に関連するこの事件の大事な事実関係として、
真犯人から今年の1月1日に各報道機関に対して、この事件の証拠となるチップを
東京と山梨の県境にある雲取山に埋めたというメールが写真付きで送信されてきました…

その情報をもとに警視庁・神奈川・大阪・三重の警察で編成された合同捜査チームが、
その場所を徹底的に捜査しましたがチップは見つかりませんでした。が…

その4日後の1月5日の未明に
またしても報道機関に対して暗号付きのメールが送られてきて、それを解読すると、
それは、これまた写真付きで江の島の野良猫の首にチップを付けたという内容で、
それをもとに警察が江の島の野良猫を調べた結果
警察はその日の午前8時にはチップを発見しそれを回収しています…

その後、猫の首にチップを付けたのがこの事件の被疑者となっている片山祐輔だとして
警察・検察は彼を逮捕して、未だに拘留しているということですが…

それに関連して先週こんなニュースがありました…
最近になって雲取山を再捜査したところチップが見つかった!というのです…

エ~~~!!!!!!!!!!!

可能性は2つ、
最初の捜査のとき、チップはあったが見付けられなかった?
もう一つは、最初の捜査のあとに誰かが埋めた?
当然そのどちらかしか考えられません…

この事件はそもそも…
警察が4人も誤認逮捕した事件
警察の自白強要で無実の人が2人も自白してしまったという事件
その汚名を晴らそうと警視庁・神奈川・大阪・三重の警察本部が
合同捜査チームまで編成までしてその解決に当たろうとしている事件です…

つまり、その合同捜査チームが最初の捜査のとき徹底的に調べたはずで…
それでもチップは見付けられなかった、つまりそこにチップはなかった?…
だとすると、チップが埋められたのは最初の捜査のあとであり…
しかも、それは片山容疑者が逮捕されたあとなのかもしれない…
と、考えるのが普通だと思うのですが、刑事当局はそうではないようです…

ちょうど先週の月曜日、この事件の裁判をするための公判前整理手続があって…
公判前整理手続というのは、裁判を敏速に行うために…
検察側と弁護側が裁判に先だって事件に関する証拠を確認・整理することで…
裁判での証拠に関する無用な論争を避け、以って裁判を円滑に進めるための制度ですが…
この公判前整理手続で、驚くべきことに検察は証拠を全く示さなかったのです!

刑事当局としてなりふり構わないこの姿勢はむちゃくちゃだと思います(--〆)
が、これも刑事当局が焦っているひとつの証拠なのかもしれません…
だとすると、5人目の誤認逮捕が明らかになるのはもうすぐかもしれません…

写真は片山被疑者の代理人 ↓ … ilovesun☼

PC遠隔操作事件 その後




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この記事へのコメント
雲取山でUSBメモリが見つかった件について、落合弁護士いわく、「ニセ捜査情報でミス誘う作戦」の可能性もあるとのことです。「あくまで『推理』」ともおっしゃっていますが (リンクが貼れなかったので検索してみてください) 。

いずれにしても、この事件、一般の人には恐ろしいほど情報が伝わっておらず、私の友人も「あいつが犯人で確定でしょ」と言っているような有様です。主要メディアの力を思い知った瞬間でした。
Posted by 通りすがり at 2013年05月28日 14:26
 
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